免許取得

大学2年目前期、普通自動車免許を取得したときのことについて。



2012年5月だったか6月だったか、太郎(私の一番の親友: https://hinatanideyo.com/first/ )と連絡を取っていたときのことだった。

「夏休みに車で日本一周しよう」

この太郎の提案から話は一気に盛り上がった。


まだ免許証を持っていなかった私は、とりあえず自動車学校に通わなければならなかった。今になって思えば、この時の提案がなければ未だに私は免許を取得していなかったかもしれない。自動車学校に通う費用も時間も全てホールで費やしていただろう。

かと言って、当時も金があったわけではなかった。ローンを組んだのだ。

ギャンブルに囚われている人間には悪手中の悪手。もちろんあの時点では家族も、私自身も自分がギャンブル依存症であるとは気づいていなかった。私は父に電話して、

「去年の借金のようなことにはしないから。必ず自分で返済するから」

と言った。父の承認を得て保証人になってもらった。


講習が始まったのは6月末。太郎と計画した旅の出発日は夏休み開始直後の8月上旬(実際に出発したのは8月3日)だった。なるべく安上がりで取得するために私が申し込んだのはATの通常コース。出発予定日までに取得できる保証はどこにもなかった。

担当してくれた指導員(そばをご馳走してくれたこともあったなあ)の計らいによりスピードコース並みの短期間で取得に至ったのだ。たまたまだ。



また、この時期には旅費を稼ぐために短期バイトをしていた。

端から1カ月で辞めるつもりで3カ月契約のバイトを申し込んだ。勤務地は大谷地にあったヤマト運輸の集荷センター。勤務時間は22時から翌4時。自宅から12キロほどにあるセンターにママチャリで通った。

しかし、それはたったの5回ほど。パチンコで16万円を手にした日に無断欠勤し、そのまま連絡を絶った。だが旅費の目標額には届いていなかった。


そこで私は楽天カードを作成し、さらには新規に学生ローンと契約した。



学生だから、では済まされないレベルの無計画・無責任さで我ながら嫌になってくる。

かくして、免許証と引き換えにローンを残し、新たなトラブルの種を生み出して日本一周旅行に臨むのだった。

若毛の至り。

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