アイドルの責任

日向坂46・井口眞緒の熱愛報道から私が感じたことについて。



9月8日、日向坂46・井口眞緒が公式ブログにて、あるTwitterアカウント上に掲載された写真について言及し謝罪した。また、活動を自粛することも報告した。(該当ブログ:https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/member/list?ima=0000&ct=1


私は、井口に恋人がいたことについてはあまり関心がなかった。ただ、このまま井口が卒業してしまうのではないかと心配していた。彼女はとても魅力的なアイドルで他のメンバー同様、余人をもって替えがたい唯一無二の存在だ。柿崎の件があったばかりで、これ以上残念な形での卒業はしてほしくなかった。


この一連の流れについて私はいくつかのまとめサイトの記事やそのコメント欄を覗いていた。その中で特に私が気になった意見が、

・プロとして自覚がなさすぎるから辞めるべき
・他のメンバーに迷惑をかけるから辞めるべき

というもの。これらは“私にとって”とても厳しい意見のように感じられた。


井口に厳しい声が上がるのは熱愛報道そのものへの批判というよりは、グループの中で一番ダンスが下手なことや、握手券の売上速度が一番遅いことなどが根幹にあってのことのようだ。さらに井口が自身で目標として宣伝してきた握手券の完売を達成したタイミングだったということもあった。


しかし、自己の背負う社会的責任を規範として自分の行動を常に律することができる人間がどれだけいるのだろうか。ましてや今回は犯罪でもなく、ただ好きな人と腕を組んで歩いていた様子を撮られただけだ。

23歳の人間が、言っては何だがこの程度のことで強く批判されることに心苦しさを覚えた。



と書いてきたが、本音を言うとただ怖いのだ。社会人がみんな自分の責任と向き合っていることが。私はこの歳まで誰かに許容してもらうことで生きてきたから。自分で責任を果たしたことがないから。

もっとみんなが自身に甘ければ「私は」楽なのに。



高校3年生の春のある日。私は学校を抜け出し吉野家で昼食をとった。その帰りに顧問に見つかり謹慎処分となったことがあった。チームは大会を目前に控え、士気を高めていたときだった。そんな中、私は部員を集めてみっともなく泣きながら謝った。

みんなの迷惑だから退部する、とキャプテンに相談して余計に迷惑をかけたりもした。

引退した後で、「あの時は本当に腹が立った」と笑いながら言ってくれた友人がいた。その友人とは今でも大の仲良しだ。あそこで辞めなくて本当によかった。高校3年間、あの野球部の一員としてやり切ったことは私の一番の財産だ。


軽率な行動で周囲に迷惑をかけ、ギャンブルの問題で家族に迷惑をかけ、それでも見捨てずにいてくれたから私は存在している。たしかに責任を取って何かを辞めなければいけないときもあるのだろう。それでも私は可能な限り踏みとどまって、さらに周囲の手を煩わせることになろうとも何度だってリスタートする。

自分本位だと思われても構わない。少しづつ受けた恩を返していきたい。



どうやら井口は11月24日までには復帰するようだ。きつい批判を受けたり誹謗されることもあるだろう。このまま雲隠れしてしまうこともできたはずだ。そこをあえて再びアイドルとして表に出ようとする井口は、本当に立派だと思う。彼女をこれからも応援していきたい。

美人なだけでなく変人でおもしろくてかわいい井口眞緒

コメント

  1. ケニーケニー より:

    井口さんを引き合いに出して自分を擁護するような情けない文章になってしまいました…。

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