あゆみ

舞台「あゆみ」を鑑賞した感想。(※若干のネタバレを含む)



おうち時間。

少し前の私ならば、この時勢にも絶対にパチスロを打ち続ける。世間から浮くことなく自宅で過ごせていることにホッとしている。


話が逸れた。舞台「あゆみ」はニコニコ生放送で公開されているので未視聴の方は、ぜひ。期間は1カ月ほど。(https://blog.nicovideo.jp/niconews/132193.html?ref=idol_carousel



舞台「あゆみ」―

私が鑑賞したのは、今から2年前のけやき坂46初めての舞台作品。ある女性の一生をメンバー10人で演じる。十人一役。この女性の一生は、言ってしまえば“平凡”なものである。


平凡だからこそ怖ろしい。

誰にでも訪れる大切な人との死別。記憶を遡ってみると時は刹那に過ぎ去っている。そんな普遍的なことを改めて突き付けられては、残された時間の少なさに恐怖する。いつか必ず終わるなら、今、終わらせてしまいたいとさえ思うほどに。


盛者必衰の理、受け入れ難し。



はあ。この世は幻なのではないかと思うことがある。歴史など存在せず現実という設定の夢を見ているに過ぎない。私が死んだ時、そこには何も残らず世界には“無”があるのみ。

それでも滅茶苦茶にやることはできない。結局は与えられた設定の中で自分を演じるしかない。それが悪いという訳ではない。なぜなら自分を生きるのは楽しいから。楽しいと感じられなくなったら危ない、世界を終わらせるかもしれない。この世は夢幻に過ぎないのだから。



こんなことを思考している私を、メンバーの演技が現実に引き戻す。舞台上で繰り広げられる架空の女性の一生。そんなフィクションがかえってリアルを呼び起こす。


否が応でもリアルを感じる。怖くて仕方がなく、涙が溢れてくる。それなればこそ、今をしっかり生きようと思える。

最後の一歩を踏んだときに、「楽しかった」と言えるように。





舞台「あゆみ」どうなってるんだよ!

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