空白の2年 Scene#3

― あの日の約束、覚えてる? 



2022年3月30日、31日。

ひらがなけやきと日向坂46の集大成、そして新たな始まりとなった2日。

「3周年記念MEMORIAL LIVE ~3回目のひな誕祭~」

場所は“約束の卵”東京ドーム。




その時点での私はギャンブルを断って3年2カ月目。

AAやGAでは依存対象を断ち始めた日をバースデーと呼ぶようです。私がギャンブルを断ち始めたのは2019年2月15日、日向坂のデビュー日が同年3月27日ですから、もしそのままギャンブルをやらないでいれば日向坂と共に年を重ねることができるはずでした。



2月23日、FC先行抽選で両日とも落選。絶望。

3月4日、休養のため9カ月間活動を休止していたこさかなが復帰を発表。この日、私は大寝坊しまして起きたら17時。副所長と同僚が迎えに来てくれました。

3月7日、プレイガイド先行抽選で1日目のチケットゲット!

3月19日、先着順の一般販売で2日目のチケットゲット。奇跡や。


ひなくり2021に続き、今回も門地さんと一緒に。

ホテルとフライトは予め押さえていたのだったかな。チケットも無事確保し、3月30日水曜日から3日間の有給を取り3泊4日で旅程を組みました。

この旅程には軸が2本走っていて、1本はもちろんひな誕祭ですが宿泊数が1泊多いのはもう1本のため。


4月から働き始め、年末調整と確定申告で最繁忙期となる12月から3月を乗り切った後には東京ドームで日向坂が待っているなんて、31歳の社会人1年目を締め括るにはこの上ないシチュエーションでしょう。

東京から戻った直後、後回しにしていた通常業務のことで怒られましたが。



また前置きが長くなりました。

新千歳空港付近の民間駐車場にて、人慣れしすぎているキツネ




初日の3月30日。

羽田空港からまずは東京駅へ。

言わずと知れたつけ麺の名店「中華蕎麦 とみ田」、ここは食べておこうということで。ただ本店は並びの時間が読めないので諦めかけたところ、ちょうどいい場所に直営店がありました。

11時半、KITTE丸の内にある「松戸富田麺絆」で一食麺。

いつか本店も行ってみたいですな。


新橋に移動。

12時半、「Blood Moon -Tokyo design noodles-」で二食麺。

こちらは担々麺がメインの店。担々つけ麺は北海道のラーメンチェーン店「麺や 虎鉄」でよく食べるのですが、担々つけ麺なら本格的なものより虎鉄の方がいいかな。というか、連食はきつい。



宿泊先の東京ドームホテルへ。

都営三田線の水道橋駅から地上に出ると東京ドームホテル、そして東京ドームは目と鼻の先。そこは既にライブ会場さながらの雰囲気。そのときを見届けようと各地から集まったおひさまから醸し出される、あのライブ前特有の空気感が好きです。



「あの日の約束、覚えてる?」


開演すると、くみてんのこの一言から始まるVTRが流れる。

初っ端からむせび泣き。今でも見返す度に泣けるほどいい映像なのです。


映像が終わると横一列になったメンバーが一斉に登場。最後に少し遅れてこさかなが列の中央に。

センターに立つこさかなを見た瞬間、ぐっときました。活動休止の詳しい理由は分かりませんが、再びそこに立つ決意をした事実がおひさまとして嬉しい。そして人として尊敬します。



ライブ後、神保町の「焼肉処 三幸苑」で晩飯。つけ麺か焼肉を食べておけばほとんど間違いないですからね。



二日目、まずは新橋へ。

11時半、「めん徳二代目 つじ田 新橋店」で三食麺。

ちなみに無印の「つじ田」はめん徳二代目つじ田のセカンドラインで運営会社が違うらしい。どうやら二代目の方が本流であるようだ。


神田小川町まで戻り、マックフルーリーで麺休み。

フルリレロ~。発売当初のおまじない。


13時半、「つけ麺金龍」で四食麺。

こちらは鰹昆布水なる液体に麺が浸っています。つけ汁は魚介系の塩味。麺だけでも汁につけてもおいしい。つけ麺は動物魚介系醤油味の店が多いので、こちらはつけ麺連食中の箸休めにもってこい。



ホテルで休憩して2日目のドームへ。


オープニングのVTRでむせび泣き。

くみてんのトゥルルルッハーで爆上がり。

ドームに架けた虹と、光の衣装に身を包みその虹を渡るメンバーの姿は幻想的でありながら、あの日あの場所にいた全員の想いを具現化したような光景で。


アンコールで初披露された7thシングルの表題曲『僕なんか』、お気に入り曲の一つになりました。一聴すると明るくはないネガティブな感じですが曲調とパフォーマンスが相まって、力強く一歩を踏み出そうと思える曲です。

曲を聞くと記憶が蘇ることがあると思いますが、私のここ数年の記憶は日向坂の曲とリンクしています。「僕なんか」を聞く度に春の陽気の東京を思い出します。


ラストはもちろんあの曲。ドームでの『約束の卵 2020』はやはり特別な意味がありましたね。


終演後は日向坂のMV流してる居酒屋で軽く飲んでまねきねこで歌って、深夜2時半ごろにホテルに戻りました。



三日目。

門地さんがツケヲタになるきっかけである、大学生のころ通ったという店を目指して八王子へ。(もう分かっているでしょうが、もう一本の軸とはつけ麺のことです。)


三田駅からレンタカーで八王子へ向かう。

車窓には桜、車内ではラジオ。

サトミツさんの番組と「ローソン presents 日向坂46のほっとひといき!」を聞いていました。ほっとひといきはこの日が放送開始日。毎週交代でパーソナリティを務める影ちゃんとみーぱんが、二人で放送した貴重な回。


13時に八王子の「煮干しそば 虎空」で五食麺。

この旅で食べたつけ麺で最も印象深い一杯。際立った特徴があるわけではないのだがシンプルにおいしいと感じた。


17時、門地さんのツケヲタとしての原点「ブンブンマル」で六食麺。

二郎系が好きな私はこのビジュアル(というかもやし)から、事前のリサーチでは一番楽しみになっていた店。しかし、一つ前の虎空とは逆でなぜか印象が薄い。いつか空腹の状態で一食麺として再訪したいな。


この日は東京ドームホテルから宿を変え、三井ガーデンホテル汐留イタリア街に泊まりました。晩飯は抜いたのだったかな。部屋で酒を飲んだのと、翌朝早く「ベルク presents 日向坂46の余計な事までやりましょう」を聞きながらイタリア街を散歩したのは覚えている。



最終日は新橋の「麺屋周郷」で〆の七食麺。




コロナウィルス感染によるひよたんの欠席、観客による声出しの制限など時世の影響を避けられない面もありました。それでも東京ドームライブをフルキャパシティで開催できてのは本当に良かった。あのときの22人、卒業メンバーも含めれば25人だったから完成した奇跡のような2日。日向坂46の第一章。

私たちが札幌に戻った翌日、4月3日には美穂が卒業を発表。さらにその翌日は新メンバーオーディションの応募締切日。はっきりと一つの区切りがついて、そして何かが始まろうとしていました。


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