初めてパチスロを打つ

私が初めてギャンブルに触れた時期について。

2011年7月、大学1年目の前期が終盤に入ったころ初めてパチンコ屋に行った。地元から遊びに来ていた友人に連れられていったことがきっかけだった。

この友人とは、少年野球チームが一緒で高校でも野球部で共に汗を流した。大学入学後は茨城と札幌で離れて暮らしながらも最も長く時間を共有している。数少ない私の友人の中でも一番の親友である。
名前を太郎(仮称)という。

大学入学前のパチンコ屋のイメージといえば、
「ろくでもない大人の溜まり場」
くらいのものだった。
あとは高校への通学で利用した駅のホームから見えた、パとチちンとコの4文字のネオンサイン。パだけが消えていた。

私は2年浪人していたので当時は太郎が大学3年生だった。太郎は私とパチンコ屋に行く数カ月前からパチスロを打ち始めていた。頻繁に連絡を取り合う中で、パチスロが楽しい、〇万勝った、などという話を太郎から聞いた。親友が楽しそうに話すのを聞いているうちに私の中でパチンコ屋への抵抗感は薄まり興味の対象になっていった。

そして太郎が札幌に来た時に連れて行ってもらうことになった。

自転車に二人乗りをして自宅から少し離れたホール(パチンコ屋)に向かった。到着し入店すると早速台選び。何も分からない私は太郎に台を選んでもらい二人で並んで座った。

パチンコ屋といえば大音量やタバコの臭いが苦手という人も多いが、不思議と初めての入店でそういったものを不快に感じた記憶はない。(ちなみに私自身は喫煙者ではない。)

教えられるままに一万円札を入れる。この一万円が30分足らずで無になることもざらにあるなどということを、この時点では想像さえしなかった。なにせパチスロについて知っていることといえば太郎に聞いていた、楽しくお金が増やせる遊びということだけだった。

実際に、初めて触れたパチスロはその通りだった。何も分からないままに出玉は増えていき、数時間後には5千円が5万円になっていた。訳は分からなくても楽しかった。

太郎も大勝だった。帰路の途中でスーパーで食材と酒を買い込み自室のベランダでBBQをした。

大学に入学後3カ月が経過していたがサークルには入らなかった。自宅と学校を往復する日々で、入学する前に思い描いていたような大学生活は送れていなかった。そのタイミングでのこの日の体験は強烈に私の脳を刺激した。とにかく楽しかった。

パチスロは「大学生らしい遊び」になった。


そういえば、中学生のときに友人に影響されて飲酒したことがあった。冷蔵庫からビールの350ml缶を取り出し隠れて飲んだ。それが母親にばれて大泣きさせてしまった。

少し悪いことに憧れて軽率に行動してしまう面が私にはあった。

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