NO Pizza, NO Life.

「たまには痺れるような環境に身を置かないとね。」

と、ダサい独り言をつぶやきながら、面接ではしっかり緊張しております。



さて、2014年8月からバイトをしているピザ屋での勤務中、一週間前の出来事。


客から、「届いたピザがまずい」とのクレームが。どうやら、味が薄くトッピングがスカスカで、これまでに食べてきた中で最悪だとのこと。

そのピザをメイクし、カットおよびパウチしたのは私であった。しかしながら、バイトを始めてからこれまでに、一度たりとも雑に商品を作成したことはないし、トッピングの量や配置についても店長を含めた店舗の誰よりも正確であると自負している。カットの時点でも異常は感じなかった。

こちらに落ち度はないとは思いつつも、謝意と、相手の都合が良ければ早急に作り直して再配達させていただく旨を伝えた。だが相手は本部の電話番号を教えろの一点張り。さらに「あなた新人?」と聞かれたので6年以上経っていると言うと、

「6年やってこれ」

と、嘲笑の一言。自力では解決できそうにないので、本部の番号を調べて折り返すと伝えて一旦は電話を切った。休日のところ申し訳ないが店長に連絡を取り対応の指示を仰ぐと、店長から直接客に電話をしてくれた。

そして、この件は再配達で解決することになった。クレーム内容に納得がいっていない私はプライドにかけて、もう一度自分でメイクする許可を得て、配達もすることにした。謝りたいという気持ちは皆無だったが、最後まで完了させてきっちりと事由を確認したかった。一から十まで計量し慎重に作り上げたが、もちろん先の一枚との差異は生じない。

出発直前になって店長から電話があり、配達先で合流しようとのことであった。休日にわざわざご苦労様です。結局、私は名乗り出て詫びの言葉を述べただけで、あとは店長が(表現は悪いが)客を口車に乗せて事を収めていった。さすが店長、勉強になります。

クレーマーの方はというと、店長直々の出動になぜかご満悦そうであったが、所々に「6年やってこれ」を挟み込んでくる。上っ面では上品そうにしているが、イジワルなクソババアだぜ。

再配達したピザを見て「1枚目と全然違う」とかほざいていたけど、変わらんわ。どうせ違いなんて無いんだから、食べた後で逆に謝ってこいよ。なんてことを思いながら店長の話術を聞いていた。当日はそうでもなかったが、翌日になってむかついてきて、これを書いている今も少しむかついている。(笑)


それで、だ。

何が言いたいのかというと、“店長かっこいいな”である。自分と比べると、年齢が一回り上であることを差し引いても、しっかりとした大人というか社会人である。イレギュラーな事態が生じても、社会人あるいは会社人としてきちんと対処ができる。

私にもバイトなりに対処できることはある。それでも多くの場合は、店長にケツを持ってもらうしかない。それが、悔しくもあり情けなくもある。久しぶりに面倒なクレーマーに当たっての感想。



ここまで読んでもらうと、こんなバイト論(?)を熱く語って馬鹿らしく思うでしょうが、私もそう思います。そんなバイト熱く語っちゃうおじさんの私は、就職先が決まりまして(初めの3カ月はアルバイトとしてですが)、今月末からネオ社会人としてリスタートを切ることになりました。



バイト先のピザ屋には、元はカード破産するほどの常連客として、雇ってもらってからは札幌における私の唯一の人間とのつながりの場として、大変お世話になりました。私にとっては単なる学生アルバイトの範疇ではなく、この店との関係が無ければ下手すると蒸発さらには往生していた可能性も大いにある訳で。


だから、前任と現在の店長お二方、ピザ屋の友人たちには本当にお世話になりました。ありがとうございます。人生の成分、20%はピザです。


2年間で130回以上を数えた小樽への外来通院も終了。

最終日、主治医からの「おつかれさまでした」という言葉を胸に、入院時のことを思い出して感慨にふけりながら散歩でも決め込もうとしたが…「今日は暖かいなあ」くらいなもんだった。

あ、2016年8月一回目の入院時に最初の外出で食べた「若鶏時代なると“若鶏定食”」を4年7カ月ぶりに、〆に食べてきた。

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