詰将棋

文字通り“詰めが甘い”ことがありまして、勢いで飛車を切ったら「あれれ、おかしいですよぉ?」ということになる、私の将棋のようでした。



実は、2社から内定をもらいました。


3月10日に2社の面接を受けまして、先に受けた方からは面接の2時間後に内定の通知が来ました。こちらは前回の記事で報告したものです。その後に控えたもう一方は、採用条件を勘案するとどうせ落ちるだろうから面接を辞退しようと思いました。

しかし、条件としては私の希望がすべて揃っていたのでとりあえず受けてみることにしました。記念受験みたいなものかな。面接では手応えはなく、それどころか相手をがっかりさせたようにも感じました。

相手は中退理由が記入されていない私の履歴書を見て、バイトと旅に熱中しすぎたやつか、だいぶ尖ったやつ、そんな変わり者を期待したようですが、現れたのはギャンブル依存症の男。変わり者であることには相違ないですが。会話が進むにつれ職場への私の興味が高まるのに反比例して、相手の私への興味は薄くなっていくようだった。

ただ、ギャンブル依存症へのある程度の理解は示してくれました。



さて、問題はここからです。

一社目へ内定通知の返事をしなければなりませんが、面接を受けたからにはもう一社の結果も気になるところ。まあ、これまでの経緯からして待つだけ無駄であろうと思っていた。サト(仮称。私の親友の一人)に相談したりなかなか悩んだが、いち早くすっきりしたいという気持ちが強く、10日のうちに一社目に内定受諾の返事をしました。


その6日後―

二社目から内定の通知が来ました。その瞬間、やらかしたと思った。喜びよりも後悔が。万が一があっても二社目は断るつもりで一社目の内定を受諾したのだが、めちゃくちゃ動揺しました。

おそらく以前の私なら迷うことなく一社目を辞退していた。だが今回、利己だけ即決することができませんでした。非常識も非常識、不誠実も不誠実。勤務開始まで2週間を切ったところでの辞退なんて、とんだ不義理を働くことになると感じたのでした。依存症の身としては、誠実さを語れるようになっただけでも上出来と言えましょうか。


3時間ほど悩みましたが決断できず、サトと父親に相談しました。

「一社目を断ればいいじゃん」と軽く言ってくれることを内心では望んでいましたが、父親はもちろんサトもきちんとした大人で、学生がバイトをすっぽかすようなノリは持ち合わせていません。二人が言ってくれたのは、自分が納得する選択をすること、選択によっては誠心誠意謝ること。

当たり前のことですね。


まあ、内定が出た時点で気持ちは大きく二社目に傾いて、結局はそちらを選び一社目には辞退を申し入れたのですが。あとで動揺するくらいなら返事を保留させてもらうなり、もう少し慎重になりなさいよって。電話と手紙で謝意を伝えたとはいえ、待望の内定が何とも後味の悪いものに。



そんなこんなありましたが、4月1日からの新生活めちゃ楽しみです。



余談ですが、前回まで“だである調”で書いてきましたが、今回は“ですます調”で書いてみました。前々から前者だと書きにくいとは思っていたのですが、これからは縛りなくやっていこうと思います。という、どうでもいい話。


ピザ屋でのバイト最終日、店長に名刺入れをいただきました…!

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